ten-each unity

(それはきっと)

それはきっと死ぬのに似ている / だけど一度も振り返らない / いとしくてもはかない / そしてぼくの温度を奪ってゆく / 探し物が見つからない夜に怯えて / 何も知らないより正しいと願うきもち / なぜなら事実は真実になれないから / 生きる意味が見つからないというのはたてまえで / 掴んだ手が脆くても / それはきっと沈むのに似ている

(うつりゆくもの)

それでも死んでしまえないのは何で / 音、それさえも / その嘘が招く未来 / たとえそれが真実でも / そこから飛び降りてご覧よ。(ぼくが堕ちたこの場所まで。) / そうやって生きてゆくのか / 自らを殺めるその瞬間 / 刹那、そこから零れ落ちるもの / その手が忘れない温度 / 死なない偉人はいないのだ

(似て非なるもの)

浮世と末期 / 涅槃と欠落 / 潜在と識別 / 失望と欠陥 / 輪廻と森羅 / 経験と選択 / 歓喜と理論 / 運命と牢獄 / 天国と雷鳴 / 殺生と消費

(あすと終わり)

滅んでしまえばいいのだ / ぼくじゃだめですか / 狂っても狂わなくても結局は同じことなのに / きみは否定しかしないね / 本音で迫られて困るのはきみだろう / 一度くらい試してみればよかったのに / ぼくはきみが好きだから、だから世界は終わればいいと思う / べつに何も変わらないのだよ / 昨日も今日も明日も同じ / 自由に束縛された未来

(数限りない罵倒)

そんなに愛してほしいならいますぐ殺してあげるよ / きみは誘惑に弱いひとだから / 跪いて忠誠を誓え / エゴイズムに他ならないな / 身代わりならばこれで十分だろう / この身を捧げますと、 / きみのその浅ましさが好きだ / 壊したくなるからもう愛さない / すべて忘れてください(出来れば存在ごと、すべて) / いっそ死なせて

(神の名残T)

傾いだ月のかすかな祈り / ゴッドレスナイト(ゆえに祈るのだ) / 冒涜ですらなかった / 天幕のおりるそのとき / 生き残った預言者 / 罪深い肋 / 地を這う賢者のしるべ / 七日目の牢獄 / 慈しみに隠れた左目のひかり / イシャー、敗北の人

(神の名残U)

創世記にない世界のはじめ / ガラサにかぶせた幾重の罪も / はじめにあった祝福 / あまりにも愛しかったので殺めました / 死が別つのではない 死で縛り付けるのだ / あのとき美しかったエデン / 神さまがやさしかった理由 / 神話から学ぶ罪の在り方 / 沈む箱舟 神さまの罪

(神の名残V)

祈らない天使 / あなたにならば捧げます / 神さま、どうかこの手を、 / みだらな女神 / あなたが与えたいのちですから / 無責任な発言を控えてください / 祝福と同時にあなたが生み出したもの / 嫉妬深いのはあなたの過失 / 神さまにだけ教えてあげる

(こたえ)

死んだら愛してくれますか / 嘘でも答えてくれますか / 離したら許してくれますか / 叫んだら気づいてくれますか / 優しくしたら戻ってきますか / 優しくなくても戻ってきますか / やっぱりそれでも許せませんか / 泣いてしまっても怒りませんか / 愛が無くてもかまいませんか / 死んでも愛してくれますか

(強さに殉ずる)

強さなんて飾りだ。必要なのは本能でしかない。 / いつからこの強さを呪うようになったのだろう / 欲するが故に失い続けるもの / 孤独な強さと稚拙な弱さ / 護るために不可欠だと信じていた / 牙よりも鋭く、爪よりも美しく、 / 月すら見えない / これがきみを救う手段であるなら / こわいこわいこわいこわいでもまもりたい / 強くなんてなれなかった(強くある必要がなかったから)

※各まとまりの先頭にある括弧は消してもらってかまいません